仕事柄、外で頂く(自分で淹れない)珈琲にはとても関心があります。
打ち合わせの際に出される珈琲、珈琲ショップで頂く珈琲、
少し改まったレストラン(いわゆる、”いい店”)で食後に出される珈琲、さまざまなシーンで口にする機会は多いのではないでしょうか?
いろいろな場面で頂く事が多い(たまに”珈琲屋をやってます”というと珈琲が出てこないで日本茶が出てくることがあります)珈琲ですが、
個人的な感想ですが、一口頂いて、”うん、うまい!” と
思える珈琲に出会うことはまずありません。
珈琲屋なんだから辛口になるのは当然だとは思いますが、
それを差し引いても、”う~ん、なんだかなぁ。。。”と感じてしまう事が多々あります。
それは、食材や調理方法など説明をして一皿づつ出されるようなレストランなのに、食後に珈琲が出される時には、”珈琲です” と一言添えられて出されるだけです。
そんな時は心の中で、”この珈琲はどこの国の、どういう地域の、どういう農園の豆で、どのように焙煎され、どのように抽出され、どのような味わいなのか?” という事を教えてほしいな、と常々思います。
メニューの、前菜やメインは、ナントカ産のナントカをナントカという調理名で、みたいな事が書いてあるメニューは珍しくないのに、珈琲はただの”珈琲”だけ。。。。
”グアテマラ産アンティグア地方ラ・ホヤ農園の豆をシティローストで焙煎し、ハンドドリップでスッキリしたマイルドなバランスの良い味に抽出しました。” という言葉を添えて珈琲を出されたら、ものすごく素敵な食後の一杯になると思いませんか?
素敵な食事にはそんな珈琲で締めくくりたいものです…。